霧を吹き付ける新タイプの男性用整髪剤をめぐる資生堂とマンダムの販売競争が、国内から海外に“飛び火”している。2月に資生堂が台湾で売り出したのに対し、マンダムも同じタイプの製品を秋までにアジア地域で展開するためだ。
資生堂が2月1日に台湾で発売した霧状整髪剤「ウーノ フォグバー」は「2カ月で35万本」という異例の出荷数を記録。初年度の年間販売目標を達成した。現在、「整髪剤の使い方が日本と似ている」韓国での販売を検討している。
マンダムも2月に国内で販売した霧状整髪剤「ギャツビー クイックムービングミスト」を9月までに香港と台湾、シンガポールで売り出す。新規顧客の獲得に加えて、「既存商品と使い分けてもらえる」など相乗効果にも期待を寄せている。
これまで男性用整髪剤はワックスタイプが主流だったが、霧状タイプは固まりすぎず、自然な仕上がりにできるのが売りだ。「ワックスに代わる商品が求められている」と判断した資生堂の読みは当たり、昨年8月の国内発売後、今年3月末までに650万本を出荷した。マンダムに一時2倍以上の差をつけられていた国内の男性用整髪剤市場のシェアは、30%前後とほぼ拮抗(きっこう)しているとみられる。
「あくまでワックスが主流」との立場を崩さないマンダムだが、資生堂に顧客を奪われかねないことから、2月に追随。1カ月で200万本を出荷するなど、再び突き放す構えを見せている。
化粧品業界によると、国内の男性用整髪剤市場は360億円程度とされるが、人口減少の影響もあり、中長期的に拡大は見込みにくいという。国内に比べてまだ規模の小さいアジア諸国の市場だが、おしゃれに関心を持つ若者が確実に増えているほか、経済成長に伴う所得増もあって購買力も高まっている。
整髪剤にとどまらず、男性化粧品の「国内2強」の争いは、開拓の余地の大きい海外、とりわけアジアででますます激しくなりそうだ。
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引用元:精霊物語グランドファンタジア(Grand Fantasia) 専門サイト
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